今回の旅の最大の目的は「ぞうつかいになること」。
普段からぞうが大好きで、大好きなぞうさんと1日でも一緒に暮らせるなんてサイコー!!
ルアンパバーンなら短期間で(なんちゃってで)象使いライセンスを取れると聞いて、年末に象使いになるためにルアンパバーンに行くと決めたのである!
事前に「星になった少年」を何度も見て(特にメイキングの象使いトレーニングの部分)、頭の中で象使いのイメージトレーニング万全に向かう。
申し込みは事前に日本からMahout Lodgeに申し込んでいた。
ちなみに、「象使い」とは「mahout」という英語である。
【mahout lodgeへ】
朝8時 ホテルにTukTukが迎えにくる。途中で同乗者を拾い、オフィスに向かい、vanに乗り換える。
そこから約40分、結構なガタガタした道を走り、現地へ。
TukTukで向うにはちょっと厳しい道。
着いてから駕籠に乗って園内?を1周。

途中で象使いさん(本職)に夫が「乗ってみる?」と言われ試してみることに。
象使いさんが降りて夫がぞうさんの頭の上に乗る。

「めっちゃ緊張する」
「足汗がヤバい」
ぞうさんも主がいなくなった瞬間に「やる気なくした」とばかりに動かなくなる。
「パーイパーイ!」(前に進め!)
(シーン)
「パイパーイ!」(前に進め!)
そこで象使いさんが一言「パイパーイ!」
テクテク。ぞうさん、なかなかのつわものである。
【象使いの練習へ】
象使い服に着替え、訓練が始まる。
一緒のチームになったのはスウェーデン人の親子。なんと、何度もぞうさんに乗ったことがあるそうだ。(直接乗るのは初めて)
私たちは1泊するので部屋で着替え、スウェーデン人親子はお手洗いの隣の脱衣所?で着替えたみたいだ。
着替え後、ぞうつかいさん(マネージャーさん?)から、象の話(とにかくよく食べる、うんちは臭くない)、ラオスの話、園の運営(お金がかかる)、何歳の象さんを買うのが一番いいかとか、まあそういう内情までいろいろレクチャーを受ける。
ぞうさんに餌をあげてからのブラッシング。

餌はサトウキビ。あげると硬さに好みがあるらしくて、これは嫌、これは好きみたいな選別をする。
「残しちゃダメ!」と軽く睨んでみるが、どこ吹く風である。
好みじゃないサトウキビなどあげようものなら「センスないなー」という顔で私を見て、ぽいと捨てる。
「MOTTAINAI!!」言っても伝わらない。
そして、いざ、ぞうさんに乗る。
他の3人は象使いさんの指示の通り、象さんの前足に自分の足を引っ掛けてエイと乗っていたが、
あれだけ予習をして、イメージトレーニングに余念なく頑張っていた私が象に乗れない!
というのも、足が圧倒的に短いのだ。

下手な絵で申し訳ない。手前の黒いのが私。汗かいてる。ぞうさんに乗っているのが象使いさん。私の足の短さにビビってる。
ぞうさんが左足をきゅっとあげてくれるので、そこに自分の左足を乗せ、耳をつかんで(耳は意外とやわらかい)、右足を伸ばしてぞうさんに乗る、それが正しい姿なのだが、私は左足を乗せて右足を伸ばしても足の長さがぞうさんの半分に満たない。
「ジャンプ」と象使いさんは簡単に言うが、ななめ方向でジャンプできるほどの運動能力がない。
ぞうさんに乗る前に象使い生命は絶たれるのか!?と一瞬ガラスの仮面っぽい絶望ごっこをしようと思ったら、象使いさんが私を持ち上げてくれた。ぞうさんの上に着席完了。他のメンバーはみんな先に行ってしまった。足の短さを恨む。
ちなみに私は極度の高所恐怖症である。
友達にも「本当に大丈夫か」と心配されながら来ている象使いキャンプである。
以前の経験より、象さんの上の駕籠に乗ることができることは解っている。だが、実際頭の上に乗ったらその高さに失神したりしないか…と不安だったのだが、そこまで高くない。高いが、高さに怖がっている暇はない。だから、全く怖くなかった。
勤務先が2階なのだが、そこの窓から見る風景より低い。
肩車より横幅が広い。(横幅は安定だ)
ということで、特段「高さ」についての怖さを感じなかった。本当に、極度の高所恐怖症なのに。これも愛のなせる業か?
ただし、「落ちるかも」の底知れない怖さはなかなか抜けなかったけども。

そしてぞうさんに乗って進む。
最初は頭の上のこぶを掴んで前に進む。横幅があるので落ちそうな感じはしないが、気は許せない。
登り道はぞうさんのこぶを掴み、下り道は、背中の部分を掴む。そういわれているが、手を離すのすらびびる。
スキーと一緒、と自分に言い聞かせながらも足から汗がガンガン出る。
そういえば、スキーなんてもう15年くらいしていないと気付いたのもぞうさんに慣れてからだ。
ちなみに、ぞうさん用にこの靴を買っていたのだが、これが大正解。
ビーサンだったら、とっくに脱げていただろう。
普通の靴だったら、足裏から出る汗にぞうさんが発狂してたんじゃないだろうか(笑)
安定してきたら象使いさんは象から降りて、近いところから見守って?くださっている。
そう、象さんの上には私一人。
しばらくぞうさんの上に乗り、歩いて様子がつかめてきたら突然ぞうさんが止まった。
「パイパイパーイ」前の歩けと指示するが(この指示の仕方は上記のDVDでの予習の通り)動かない。
不安でぞうつかいさんの顔を見たいが、緊張で体が後ろを向けない。もう、前しか向けない。なんてポジティブ。
そんなポジティブ風に装いながら泣きそうな顔をしてたら
「今、おしっこ中」と、そんな感じの言葉を象使いさんが言ってくれた。
言葉なんて、なんとなく、伝わるんだ!
そして、ぞうさんのそのマイペース具合がとても好きなのだ。
人間だったら、初対面の人と会って、歩きながらおしっこなんてできない。
ぞうさんはそうじゃない。いつでも、どこでも、誰とでも。
ますますぞうさん愛が募るのである。(恋の病なう)
そんな感激もおいておいて、とりあえず前に進む。前しか見えない。
前のメンバーはとっくに見えない。ぞうさんはマイペースだ。
前のメンバーに追いつかなくてはと焦る自分に気づいて、なんて都会っこ、なんて、競争社会の申し子、と、気付いてしまう。

そんな焦りに気付かず、象使いさんはラジオを聴きながら歌っている。
私も歌ってみようかと思ったが、辞めた。そのくらい、心の余裕が、ちょっと、ない。
ようやくテクテク歩いてくれたぞうさんが前のメンバーに追いつく。
そのころには背中のこわばりも少し解けてきた気がするし、笑顔も出てきた。相変わらず振り返る余裕はない。
ぞうさん停留所?に到着。
停留所に顔を乗せて私を下してくれる体制になるものの、やはり足の短さにより、ぞうさんから降りられない…。
なんとか手伝ってもらい、ぞうさんから降り、そして、ランチへ。
お腹ペコペコである。
次に続く。


